今回は私が好きな化学の話題です!
いきなりですが、「ジヒドロゲンモノオキサイド (DHMO)」という化学物質を知っていますか?
「ジヒドロゲンモノオキサイド」という名前を見てどんな印象を持ちましたか?
- 多分見たことなさそう?
- 危険そう?
- 化学工場で使われてそう?
- 研究所にありそう?
- おいしそう?(笑)
まずは自分なりの感想を持ってから、記事を持ってから記事を読み進めてみてください!
「ジヒドロゲンモノオキサイド」という名前にピンとこない方にとっては、面白い記事になっているはずです!!
ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです!
ジヒドロゲンモノオキサイドはどんなところにある?
この質問への回答は、
「地球上のいたるところにある」です
ジヒドロゲンモノオキサイドを見たことがない人はいないと思います
実は身近な化学物質なんです
今この記事を読んでくれているあなたの目の前にもあるかもしれませんよ
ジヒドロゲンモノオキサイドの危険性
身近にあるといったものの、とっても危険な化学物質でもあります
人体への危険性
- 液体のジヒドロゲンモノオキサイドの中では呼吸ができない
- 固体のジヒドロゲンモノオキサイドに長時間触れると、皮膚に損傷を与える
- 気体のジヒドロゲンモノオキサイドに触れると大やけどになる可能性がある
- 1度でも飲むと、その後、一生飲み続けるほどの依存性がある
- 過剰に飲むと頭痛、嘔吐、意識混濁などの中毒症状が起こり、最悪の場合死亡することもある
地球環境へ与える影響
- 酸性雨の主成分である
- 気体は温室効果が非常に強い
- 自動車の排気ガスにも含まれている
- 地中に多量に蓄積すると、土砂崩れを引き起こすことがある
これを見てどうですか?
ジヒドロゲンモノオキサイド、めちゃくちゃ怖い化学物質でしたね
こんなものが、
地球上のいたるところにあって
今、あなたの目の前にあるかもしれない
ここまでを読んでどう思ったでしょうか?
「化学物質なんてろくなもんじゃない」
「地球にそんな危険なものがあるなんて人類の時代はもう終わりだー」と思った方、
その気持ちは分かりますが、そう判断するのはまだ早いです
次の項目で「ジヒドロゲンモノオキサイド」の別名を発表します!
ジヒドロゲンモノオキサイドっていったい何者…?
ここまで、多くの方に馴染みがない「ジヒドロゲンモノオキサイド」という名称を多用してきましたが、
そろそろ、多くの方が知っている別名を紹介します
その別名とは…
「水」です
もう一度言います、
「水」です!
英語だと、
「Water」
もういいですね(笑)
なんと、「ジヒドロゲンモノオキサイド=水」だったというわけです
なぜ「ジヒドロゲンモノオキサイド」という名称になる?
「ジヒドロゲンモノオキサイド」を言う単語を意味のあるパーツごとに分解すると、
「ジ/ヒドロゲン/モノ/オキサイド」
と4つのパーツに分けられます
それぞれの意味は以下の通りです
- ジ=2つ
- ヒドロゲン=水素
- モノ=1つ
- オキサイド=酸素
つまり、「ジヒドロゲンモノオキサイド」という言葉は、
2つの水素と1つの酸素が含まれる化学物質であることを表しています
ここで、水素の元素記号は「H」、酸素の元素記号は「O」
2つの「H」と1つの「O」=H2O
よって、
「ジヒドロゲンモノオキサイド=H2O=水」
というわけです
ちなみに、
このルールでの二酸化炭素の名前は「カーボンジオキサイド(カーボンダイオキサイド)」です
ネタバラシ
「ジヒドロゲンモノオキサイド=水」ということが分かったところでネタバラシといきましょう
ジヒドロゲンモノオキサイドの危険性覚えていますか?
再度確認してみます
人体への危険性
- 液体のジヒドロゲンモノオキサイドの中では呼吸ができない
- 固体のジヒドロゲンモノオキサイドに長時間触れると、皮膚に損傷を与える
- 気体のジヒドロゲンモノオキサイドに触れると大やけどになる可能性がある
- 1度でも飲むと、その後、一生飲み続けるほどの依存性がある
- 過剰に飲むと頭痛、嘔吐、意識混濁などの中毒症状が起こり、最悪の場合死亡することもある
地球環境へ与える影響
- 酸性雨の主成分である
- 気体は温室効果が非常に強い
- 自動車の排気ガスにも含まれている
- 地中に多量に蓄積すると、土砂崩れを引き起こすことがある
確かにその通りだと思えましたか?(笑)
きちんと解説します
液体のジヒドロゲンモノオキサイドの中では呼吸ができない
水中では呼吸ができないですよね
固体のジヒドロゲンモノオキサイドに長時間触れると、皮膚に損傷を与える
固体の水とは氷のこと
氷に触り続けたら、火傷や凍傷になる恐れがありますよね
気体のジヒドロゲンモノオキサイドに触れると大やけどになる可能性がある
水を沸騰させたときに発生する蒸気ってすごく熱いですよね
1度でも飲むと、その後、一生飲み続けるほどの依存性がある
過剰に飲むと頭痛、嘔吐、意識混濁などの中毒症状が起こり、最悪の場合死亡することもある
生まれてから死ぬまで水は飲み続けますよね
なぜなら、水を飲まないと生命活動が維持できないからです
けど、飲み過ぎた場合は水中毒になる恐れがあります
何事も適量が大切!
地球環境へ与える影響
- 酸性雨の主成分である
→酸性雨は雨に酸性を示すものが溶けた液体なので、その主成分は水です - 気体は温室効果が非常に強い
→地球温暖化に危機感を抱いている現代では悪いことのように思えますが、適度な温室効果ガスが無いと私たちは地球で凍えてしまいます - 自動車の排気ガスにも含まれている
→ガソリンを燃やすと水もできます。気体として飛んでいくだけでなく、車のマフラーから液体の水が垂れていることもありますよね - 地中に多量に蓄積すると、土砂崩れを引き起こすことがある
→豪雨などにより土砂崩れが発生してしまうことがあります
まとめ
化学物質の1つである「水」は身近にたくさん存在しており、たくさんの危険性を持っています
とはいえ、上手に付き合えば危険な目にあう機会はそれほど多くないということは多くの方が知っていると思います
この記事で伝えたかったことは、
化学物質は身近にもたくさんあって、正しく利用すれば過度に怖がる必要はない
ということです
化学物質は身近にたくさん存在します
「朝起きてから飲んだ水」も化学物物質だし、
「水が注がれているコップ」も化学物質だし、
「水を飲んでいる私たちの体」も多くの化学物質で構成されています
化学物質は使い方を誤るととても危険です
水でさえ人を死に追いやることもあるのです
けど、正しい知識を持てば危険な目にあう可能性は限りなく低いです
「増水した川には近づかない」、「プールに入る前には準備運動をきちんと行う」、「水を沸かす際には水蒸気の噴出口に手を近づけない」など、危険を回避するためにできることがあります
「ジヒドロゲンモノオキサイド」という化学物質について取り上げながら、化学物質が身近な存在であることをお伝えしました
「ジヒドロゲンモノオキサイド」は聞きなれない名前で、この名前を聞いたらなんか危険なもののような気がしてしまいますね
けど、内容を理解してしまえば危険度が低いことはすぐにわかると思います
化学について正しく理解して上手に付き合っていきましょう!
この記事を読んで、化学に興味を持ってくれる人が少しでもいたらうれしいです!