金融商品で代表的なものと言えば、株式と債券だと思っています
そんな債券について学ぶ機会を得ることができる「FP3級」ってすごい!
今回は学んだことを軽く紹介した後、疑問に思った点を紹介します!
そもそも債券って何?
債券は国や企業にお金を貸して受け取る金融商品の1種です
一言で言うなら借用書というわけです
借金には利息が付きます
金融商品としての側面から捉えると、
債券を保有することは、利息を受け取る権利を保有するということです
また、債券はあくまでお金を貸した証明なので、
債券保有者は貸したお金を返してもらう権利も持っています
債券に関する用語
償還期限
返済期限、満期のこと
この日までに債権を保有すると貸したお金が返ってくるってことです
「償還」=「返済」と覚えておくことにします
発行価格
債権が新規発行されるときの価格
少しわかりずらい点が、額面価格100円当たりの価格で表示されるという点です
額面価格は次で解説します
額面金額
債券に記載された金額のこと
これが返還される金額ですね
償還期限まで債券を保有すると、額面価格分のお金が償還(返済)されます
表面利率(クーポンレート)
額面金額に対する利率のこと
毎年、額面金額に対する表面利率の分だけ利息がもらえます
例えば、額面金額10万円、表面利率1%の場合は、毎年1000円の利息を受け取ることができます
表面利率が高い債券ほど、保有しているときに利息がたくさんもらえる訳ですね
発行価格と額面金額が違う場合って…?
債券のテーマで私が一番引っかかったのは、
「発行価格=額面金額ではないことがある!」
という点です
銀行で100万円借りたら、返す額は100万円+利子なのに、債券では必ずしもそうではない??
というわけで、調べた結果を私なりの解釈でご報告します
パー発行、アンダー・パー発行、オーバー・パー発行
用語のところで、発行価格は額面価格100円当たりの価格で表示されると説明しました
発行価格と額面金額の関係に基づいて発行」の種類が分かれます
- 発行価格 = 額面金額(つまり、発行価格100円・額面価格100円)のときパー発行
- 発行価格 < 額面金額のときアンダー・パー発行
- 発行価格 > 額面金額のときオーバー・パー発行
発行価格 = 額面金額にならないのはどんな時?
これには債権を購入したい人が多いか少ないかが関与します
購入したい人が多いと価格は高くなり(オーバー・パー発行)、
購入したい人が少ないと価格は安くなります(アンダー・パー発行)
モノの価格の決まり方の基本は需要と供給のバランスです
野菜を例に挙げて考えると分かりやすいはずです
豊作の年は安い価格で販売され、逆に不作の年は高い価格で販売されますよね
債券の価格にも「需要と供給のバランス」が絡んでいるということです
人気の債券・不人気の債券
人気の債券はオーバー・パー発行になると説明しました
となると、
「オーバー・パー発行の債券は償還(返済)される額が買った時よりも少なくなるのに、なぜ購入する人がいるのか?」
と考えました
これについて調べたところ、表面利率が関与しているそうです
例えば、発行価格110円、額面価格100円、償還期限5年の債券があったとします
この債券を購入し、償還期限まで保有すると100円が償還されますよね
110円で購入し、100円償還される
つまり、10円損をしてしまいます
この損のことを償還差損といいます
しかし、この債券の表面利率が10%だったらどうでしょう
(分かりやすくするための極端な例です)
額面価格100円、表面利率10%のとき、1年間の利息は10円です
これを償還されるまで毎年受け取るので、5年間での利息は50円です
つまり、償還される金額100円と利息を合わせると、150円受け取ることができます
購入したときは110円だったのに対し受けった金額が150円なので、40円分得できたということになります
以上の内容を図にするとこんな感じ
というわけで、表面利率も含めて収支がプラスになると考えた投資家が、オーバー・パー発行の債券を購入するようです
まとめ
債券について学んだことをまとめました
テキストで学習した際には、「オーバー・パー発行、買う意味ある!?」と思いましたが、調べてブログにまとめることでより理解を深められた気がします
この記事が誰かの役に立つと幸いです(^O^)
それでは!